『そろそろタバコ止めようかな・・・』
数日前からそう考え始めました。
いつも買い置きしているタバコも残り3箱となり、7月末には吸い終わりそうなのが見えてきました。
そう思いながらタバコを吸っていましたが、あまり美味しく感じないのです。
ここ数日タバコの半分くらいで消してしまうことが多かったこともあり、このまま禁煙出来るんじゃないかと本気で思ったのです。
そして予定より2日ほど遅れましたが、日曜日の夕方最後の1本を吸い終わりました。
そして今だとばかりに灰皿を全て処分!
こうして禁煙生活がスタートしたのでした。
- 前から禁煙を考えたことはあったけど・・・
- 年々ストレスが多くなってるから止められない
- 家族のため、健康のため、生活を変化させるため
- あまりのタバコへの渇望感のため禁煙外来へ
- 禁煙宣言は一端白紙に
- ニコチン依存症について改めて学ぶ
- 過去に禁煙を失敗してきた理由がよく分かる
前から禁煙を考えたことはあったけど・・・
タバコを吸い始めて約35年。
何度か禁煙をしたことがあったけど、挫折ばかりで今に至ります。
最長は1年近く禁煙したこともあったっけ・・・
一番下の娘が産まれた時にはかなり大まじめに禁煙を誓ったものの、あえなく挫折。
そんな娘ももうすぐ18歳になりますが、あれから禁煙をしたことはありません。
絶対に続かないって思い込んでいたから・・・
家族はみんなタバコの臭いが嫌いで、特に妻はタバコの臭いにとても敏感です。
家の中では絶対にタバコを吸わないし、家族がいる近くでもタバコを吸わないようにしているのですが、『今吸ってきたでしょ!』とか言われてしまいます。
そんな状態なので、妻とキスをすることも無くなり・・・汗
(タバコの臭いのことを言われるのイヤだなぁと思うと、自然と避けるようになるものです。)
最近は諦めているのか、タバコを止めてとは言わなくなりました。
暗黙の了解というヤツですかね。
年々ストレスが多くなってるから止められない
タバコを吸い続けていたのは、禁煙が無理だと思っていただけではありません。
仕事のストレス、家族のゴタゴタ、人間関係の疲れ・・・
とにかく年々ストレスに感じることが多くなっているように思います。
そんな時はお酒に頼ってみたりもしますが、タバコを吸ってホッとする時間を手放そうとは思いませんでした。
タバコはストレス解消、ホッと一息とずっとイメージをすり込んできていますので、自らそれを手放そうとは思わないのです。
こんなストレスを感じることが多いのに、タバコを止めてさらにストレスを増やすなんて・・・と言う感じですね。
健康的にタバコを止めないといけないこともありませんでしたし・・・
ただ一番吸っていた時には1日30本くらいだったのですが、年々本数は自然と減ってきていて、少なければ5本程度、多くても10本というペースでした。
外で飲んでいる時には多くなったりしますが・・・
家族のため、健康のため、生活を変化させるため
でもタバコを止めたい気持ちがまったく無かったわけではありません。
家族の近くでタバコを吸えないので、タバコの吸える場所へ1人で移動することが何度もあります。
タバコを吸えるホテルも少なくなり、宿泊施設を予約するのも大変になってきました。
なによりタバコを吸う人が少なくなりましたからね。
食事をする時、お酒を飲む時、自由にタバコを吸えることはできません。
これらがタバコの本数を減らした理由の1つでもあります。
子供が大学でいなくなれば妻と2人の時間も長くなります。
いつまでもタバコで気を遣っているのもなぁと思い始めました。
それから昨年の人間ドックで肺に影があると言われ、精密検査を受けていました。
半年毎に再検査とのことで6月にも検査を受けました。
現状は経過観察ですが、この影が大きくなるようなら手術をすることも考える必要があると言われています。
特に生活で気をつけることはないと言っていながら、タバコはもちろんダメですからと言われました。
それが一番の問題なのに・・・
まぁ大丈夫だろうとあまり気にしていなかったのですが、コロナのこともあり、タバコってどうなんだろうと不安な気持ちも芽生えたりしてきました。
そして一番大きな理由としては、7月に愛犬が旅立ってしまったことです。
約12年間、家ではもちろん事務所にも着いてきていたので、いつも一緒に行動していました。
出張に出かけるときは元気がないと連絡が入り、帰ると飛びついて喜んでくれるような関係だったので、もう気力が失せてしまって・・・
すぐに思い出しては涙ぐみ、仕事をしなくてはとパソコンに向かっても、一向に作業が進まないという状態が続きました。
でも1ヶ月が過ぎさすがにこれはマズイと思い、生活を変えなきゃと思ったのです。
これらが重なって禁煙へと動き始めました。
あまりのタバコへの渇望感のため禁煙外来へ
禁煙の理由、タバコをそれほど美味しく感じていないことなどタイミング的に良いと勢いで禁煙を始めました。
16時くらいに吸ったのが最後で、その日の夜は普通に食事をして、お酒を飲んで、動画を見ながら眠りにつきました。
いつもなら寝るまでに1本吸うので、ちょっと多めにお酒を飲んで気分を紛らわせたので、それほどストレスも感じずに寝ることができました。
そして次の日です。
いつもは起きたら最初に外に出て、庭の花壇に水やりをしながら一服するのですが、ここは我慢です。
でも食事をした後に猛烈にタバコを吸いたくなってきました。
最後のタバコから16時間くらい経過しています。
なんとか気を紛らわせて、家事をしてからパソコンに向かいました。
午後からオンラインセミナーの予定だったので、禁煙経験者の顧問税理士にLINEで相談です。
『めっちゃ吸いたいですけど、そんな時にどうやってましたか?』
最初の一週間が一番ツライとのこと。
それを乗り切る為に、ニコチン、タール0の電子タバコを使ってごまかしたと教えてもらいました。
ニコチン、タール0の電子タバコ???
意外と吸ってる気分になれたとのことで詳しく聞いてみると、VAPEという電子タバコでした。
もうそこからはVAPEのサイトをチェックしまくりです・・・汗
猛烈な渇望感です。
でも詳しく見ていると、ニコチンやタールが含まれないので、これで本当に気を紛らわせるのかと疑問になってきました。
頭の中はタバコのことばかり。
タバコを美味しく感じなかった時にはそんなにタバコを求めたこともなかったのに・・・
ネットから購入するには時間がかかりますし、近くに取扱のあるお店がありません。
仕方なく酔って気を紛らわす作戦に切り替えます。
おかげでオンラインセミナーは途中までしか参加出来ませんでした・・・
いつも以上に大量にお酒を飲み、酔いつぶれて寝ることにしたのですが、夜中に何度も目を覚ましました。
どこかにタバコ置いてなかったかな?
全部の灰皿片付けちゃったかな?
吸い殻が残ってないかな?
情けない限りです。
禁煙宣言は一端白紙に
そして次の日の朝。
よく寝れなくて目の下にはクマが・・・
お酒も抜けてませんが、タバコを求める気持ちが大きくなりすぎて、タバコを買いに行こうと言う気持ちをぬぐい去れません。
コレは薬を飲むしかないかなと思い、すぐに禁煙外来の病院をチェックしました。
いつものウォーキングコースにその病院があるのを知っていたので、休診日でないことをチェックして、診察に出かけたのでした。
もっと簡単に薬を処方してもらえると思ったのですが、診察時間がとても長いのです。
禁煙は最初の3日間が一番ツライんだと言われました。
せっかく1日半我慢したのに、もう誘惑に負けそうなので禁煙外来に来たと説明しました。
禁煙をしたことがあるか、今はどれくらいタバコを吸っているのかなど、今までのタバコに関する話をして、タバコを止める場合の薬の説明や期間を聞きました。
ニコチンが含まれる薬と、タバコを美味しく感じなくする薬。
それらの副作用などの説明もありました。
その後に動画を見るようにと言われました。
そして再び診察で、禁煙しますかと確認されました。
『今すぐ薬をもらいたいです!』
そう答えたのですが、薬を飲み始めて2週間後に診察を受けないといけないとのこと。
2週間後は病院が夏休み期間中のために受診できないので、薬を飲み始めるのを来週からにしてほしいと言われたのです。
せっかく1日半頑張ったのに・・・
でもこのまま自力で禁煙を続けていく自信も薄れているので、1週間後からの服用で決着しました。
今回は絶対に禁煙を成功させたいですから!
中途半端にがんばって挫折するよりも、禁煙外来を使って、医学的なサポートを受けたほうが成功する確率が高いと思ったのです。
『1週間後まではタバコはどうなりますか?』
『まぁ吸ってもいいでしょうね。薬を飲み始めてからタバコを吸っても美味しいと感じなくなるので、タバコを求めなくなります。そのため薬を飲み始めてからタバコを吸ってもらうほうがいいので、薬を飲み始めるまでは吸ってもいいですよ。』
これは薬剤師さんにも言われました。
『最後の吸い溜と思って吸っちゃっていいですよ。』
禁煙なのに、吸っていいと言われて帰ってくるなんて、不思議な感じです。
家族になんて説明しようと思いながら、タバコを買って火をつけました。
あんなに求めていたタバコだからもっと満足感があると思っていたのですが、思ったよりも満足感がありませんでした。
これも不思議な感じです。
とにかく禁煙を成功させるために、一端禁煙は白紙になりました・・・汗
ニコチン依存症について改めて学ぶ
今回禁煙外来に行ってみてニコチン依存症を意識することになりました。
禁煙と言ったら気合いで我慢するのが基本だと思っていたからです。
タバコを吸うとイライラや落ち着かない感じがおさまっていくことを感じることがあります。
惰性でなんとなく吸うこともあるので毎回ではないですが・・・
それなのでストレス解消と思い込んでいます。
若い頃からタバコを吸うとホッとする映像をずっと見てきたことも影響していると思います。
でもタバコを吸い終わって1時間もしないうちに血液中のニコチンが減り、イライラや落ち着かないなどのニコチン切れ症状(離脱症状、禁断症状)が現れるのだそうです。
とすると生活の中のイライラの正体は、タバコを吸っているから起きるニコチン切れ症状の可能性が高いということになります。
確かに朝一番の寝起きにタバコを吸いたくなるのはストレスとは違ってきますよね。
タバコを吸うことで起きるイライラを次の1本で解消しているだけなのかもしれません。
その原因はニチコンです。
聞いたことはあったのですが、タバコの煙に含まれるニコチンが、麻薬にも劣らない強い依存性を持っているとのこと。
禁煙とは、ニコチン依存症という治療が必要な病気を直すと言うことなんですね・・・
過去に禁煙を失敗してきた理由がよく分かる
タバコを吸うと、ニコチンが数秒で脳に達し、快感を生じさせる物質(ドパミン)を放出させるようです。
この快感を味わいたいために、次の1本を吸うことになります。
さらに次の1本・・・
こうした悪循環がニチコン依存症というわけです。
何度も何度も過去に禁煙を失敗してきたのは、こうしたニコチン依存症を気合いと根性で乗り切ろうとしてきたことなんですね。
意思の力は強い方だという過信が失敗を繰り返してきた原因だったわけです。
今回の禁煙も2日目の猛烈なタバコへの渇望感がまさにそれです。
だから今回はしっかりと医者の指導の下ニコチン依存症に向き合い、禁煙を成功させたいと思います。