健康診断の結果を受けて、とにかくダイエットをしなくてはとウォーキングを開始しました。近所に野球場とサッカーグランドが併設された和地山公園があるので、毎日歩くことにしたんです。
この公園の1周の距離は1㎞弱です。ウォーキングは60~90分、5~7㎞を目安にしていましたので、5~7周歩くわけです。
最初は新鮮な気持ちだったので何周回っても苦にならなかったのですが、3週間もするとさすがに同じ景色だけを見続けるのに飽きてきました。毎日のことですからね(^^ゞ
そこで公園をコースから外して、浜松最強パワースポットのある、元城町東照宮をコースに取り組むことにしたんです。
家康の散歩道とは
徳川家康は29~45歳までの17年間を浜松城で過ごしています。生涯最大の敗戦となった三方原の合戦もこの浜松ですね。
そんなことで徳川家康公ゆかりの地を歩いて巡るコースとして『家康の散歩道』が設定されているんです。
浜松駅を起点として、距離は10㎞、高低差は30m、所要時間は120分となっています。
①徳川秀忠公誕生の井戸
家康公の側室の西郷局が2代将軍の秀忠公を生んだときに、産湯としてこの井戸水が使われたらしいです。
②浜松八幡宮
浜松八幡宮の境内『雲立ちのクス』と呼ばれる樹齢1000年を超えるご神木がありますが、三方ヶ原の合戦で武田軍から逃げてきた家康公が、この楠の洞に逃げ込んで身を隠した場所なんだそうです。突然雲が立ち上り、神霊が白馬で浜松城へ飛び立ったという伝説も伝わります。
③椿姫観音
引間城主だったお田鶴の方は、徳川勢との戦いで命を落としました。母同士が義理の姉妹にあたる家康公の正室である築山御前が、彼女の死を哀れんで塚の周りに100株余りの椿の花を植えたことから、椿姫を呼ばれるようになったみたいです。
④東照宮
以前にも書きましたが、浜松の最強パワースポットです。
二人の天下人が戦国武将として一歩を踏み出した運命の地!浜松市最強パワースポットはここだった! - HamaMoon(ハマムーン)
浜松城を築城するまでは、この地にあった引間城が遠江の拠点でした。浜松城の一角でもあり、玄黙口(元目口)にあたります。
至る所に三つ葉葵の紋所があり、家康公を祭神としているお社であることが分かります。
⑤五社神社・諏訪神社
五社神社はもともと浜松城内に祀られていたのですが、秀忠公の産土神として家康公の命により今の場所に移動となりました。諏訪神社は家光公の命により遺座し、1960年に1つの神社として合祀されました。
我が家の七五三はこの神社です。
⑥家康公鎧松
三方ヶ原の合戦に負けて、浜松城に逃げ帰った家康公が鎧を脱いでその松に掛けたことからこの名がついています。今の松は3代目になるようです。
⑦浜松城
遠江の拠点だった引間城が手狭になり、西南の丘陵地に大規模な築城をしたのが現在の浜松城の場所です。荒く組まれた野面積みの石垣は、ほぼ戦国時代のままの姿で残っています。
⑧本多肥後守忠真の碑
徳川四天王の一人である本多忠勝は、忠真の甥にあたります。武田軍に追われて浜松城に逃げる家康公のために殿を勝って出て、守り切ったとされています。
⑨犀々崖古戦場
浜松城に逃げ帰った家康公が、武田信玄に一矢報いるべく鉄砲隊で奇襲を掛けた場所です。混乱した武田軍が犀ヶ崖の深い谷に転落して多くの命が失われたといわれています。
このあたりに布橋という地名がありますが、布を橋のように見立てて、武田軍を谷に落としたことからこの地名になったと言われています。
⑩夏目次郎左衛門吉信の碑
夏目吉信も三方ヶ原の合戦で、家康公の身代わりになって敵陣の前に立ちはだかり討死したと言われています。
⑪普済寺
遠江の曹洞宗の拠点となるお寺です。山門は江戸時代初期に建立されたものだそうです。
⑫西来院
謀反の疑いがかけられ38歳で命を落とした家康公の正室の築山御前の霊廟が置かれているのが西来院です。
⑬宗源院
普済寺13派の寺院で、三方ヶ原の合戦で命を落とした徳川方の武将のお墓があります。
⑭浜松市博物館
徳川十六将図や家康直筆の書状などが展示されています。当時の浜松城下のジオラマ模型もあり、東海道の宿場町として栄えていた様子が再現されてます。
ゴール:大刀洗の池
織田信長の命令で、正室の築山御前と長男の信康の処刑が命じられました。岡崎城から浜松城へ移動する時に佐鳴湖を船で渡った築山御前を家臣が討ちました。その刀の地を洗ったのが大刀洗の池です。
を巡るコースとなっていますが、僕のウォーキングコースは自宅から④の元城町東照宮(引間城跡)を目指すので、⑩⑨⑧⑦④を通るコースです。
家の近くに史跡が点在しているのですが、当たり前すぎて普段は何も感じません。でも改めて見ると、感慨深いですね。
遠州鉄道奥山線の今と昔
家康の散歩道を歩いていて気がついたこと、このコースは遠州鉄道奥山線跡が重なっているということです。
住宅街の間の遊歩道が遠州鉄道奥山線跡です。
浜松北高校の横を抜けて・・・
浜松城公園に向かう途中の亀山トンネル
亀山トンネルの昔の風景は・・・
亀山トンネルを抜けると浜松城公園に
昔は・・・
遠州鉄道奥山線は、浜松と引佐の奥山を結んでいたんですね。
学生の頃になんとなく自転車で通っていましたが、こんな思い出の道だったんですね。今は車で移動をしているので、この歩道を通ったのは35年振りくらいですかね。
駅の跡があったり、昔の写真が展示してあったりするので、昔の風景を想像しながらウォーキングをしています。
こんな素敵な道だと、真夏の日差しも苦になりません。通る旅にむずがゆい気持ちになっています。
毎日元城町東照宮を参拝して
そして元城町東照宮に参拝して引き返すのが今のウォーキングコースです。
徳川家康公に挨拶をして
豊臣秀吉公に挨拶をして
なんか贅沢な気分になって毎日の参拝を終えています。
毎日浜松最強パワースポットを訪れているわけですから、今後に期待が膨らみます!
同じ公園を繰り返し歩くよりも、断然こちらのコースがいいですよね。これでウォーキングを休むことなく続けられそうです。