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病院から軽症者専用ホテルへ移動!小池都知事からの手紙を見ながら冷めた弁当を食べて2回連続の陰性反応を待つ・・・



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前回は、体調がおかしくなってPCR検査を受けて陽性反応となり、入院するところまでのレポートをアップしました。

その続編となる、軽症者専用ホテルでの生活レポートが届きましたので、まだ長い闘病生活の様子をご覧ください。

 

軽症者ホテルでの生活は快適そのもの!?

4月20日。

都内にある軽症者用ホテルまでは、入院した時と同じ民間の救急車で向かいました。

前回と違うのは、同じ境遇の陽性患者が自分を含めて3名乗っている点です。

向かうホテルがどこかは事前に聞いていました。偶然にも知っているホテルで、以前、田舎の友人が東京に来た時に宿泊したホテルです。しかも会社の帰り道で通ることもあり、土地勘もあります。

 

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軽症者専用ホテル

ホテルに着いてまず驚いたのが、コロナウィルスの軽症者用ホテルに様変わりしている点でした。フロントは閉鎖(無人)、ロビーにはテーブルが並べられ、お弁当やアメニティ類を支給する場所になっています。

 

保健所の方達は完全防護服で入り口付近に2名ほど立っているだけです。

 

誘導されホテル内へと進むと、テーブルの上にA4の封筒が並んでいます。

オモテには入所する感染者の名前と部屋番号が書かれていました。

 

その封筒を受け取り、あとは病院を出る前に書いた「軽症者用ホテル移行への同意書」を指定された場所に入れ、エレベーターで自分の部屋に向かうだけです。

普段のチェックインよりも数倍早い速度で、自分の部屋まで辿り着きました(苦笑)。

 

でもひと安心です。なんと言っても今日から一人部屋です。

封筒の中から部屋の鍵を取り出し、ワクワクしながら部屋に入りました。

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ホテルの部屋

部屋は普通のシングルルーム。通りに面した部屋だったのも嬉しい点でした。テレビももちろんありますし、何よりも嬉しかったのはポットがあったこと。これで念願のホットコーヒーが飲めます。備え付けのコーヒーとお茶のパックは各1つずつしかありませんでしたが、悩んだ末すぐにお湯を沸かしてコーヒーを飲みました。

 

この時飲んだコーヒーは生涯忘れられません!と言いたいところですが、申し訳ないのですがマズかった…(苦笑)。この頃は味覚も正常に戻っていたので、やはりインスタントは美味しくありませんでした。

 

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軽症者専用ホテルの窓からの景色

でも、やはり一人部屋はサイコーです!

すぐに嫁と子供にフェイスタイムでテレビ電話をしました。

周りを気にせず電話できることに本当に感謝です。

 

この環境だったら仕事も全然できます。むしろ自宅のテレワークよりもいい環境なのではないでしょうか。

 

1日2回の検温以外は部屋でじっとしているだけの生活

しばらくすると内線が鳴りました。ホテル内に設置された事務局からです。

ホテルでの療養生活について、フロントで受け取った封筒の中身を見ながら説明をされました。

 

封筒には以下のものが入っています。

 

①ルームキー

②マスク

③体温計

④ボールペン

⑤宿泊に当たっての注意事項

⑥手洗いの仕方

⑦咳エチケット・マスクの着用方法

⑧健康観察票

 

ワイドショーで見たことがある、小池都知事からのメッセージも同封されていました。

 

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小池都知事からのメッセージ

 

直筆のメッセージです(コピーですが)

 

②のマスクは、夕食支給時に1日1つ支給されるそうです。

 

また、③の体温計で毎日7時と17時に検温をしなくてはなりません。この結果は事務局から順次内線にて連絡が来るので、毎回報告せねばなりません。⑧の健康観察票は、提出するものではないのですが、自己管理として記入してくれとのことです。

 

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健康観察票

体温は毎日2回、しっかり記入していました

 

ホテルでの療養生活は以下のようなスケジュールです。

 

07:00→検温

08:00〜09:00→朝食

12:00〜13:00→昼食

17:00→検温

18:00〜19:00→夕食

 

当たり前ですが、ここでもひたすらじっと安静にしているだけです。

ちなみに病院のように起床や消灯はありません。

 

また、滞在期間中はベッドシーツと枕カバーの交換はありません。

タオル類、アメニティ、洗剤、コーヒーやお茶のパックは1階のロビーに常時用意してあるので、食事を取りに行く際に必要な数だけとっていいそうです。

 

ちなみに外部からの差し入れなどは100%受け付けてくれません。

ネットショッピングや食事のデリバリー等のサービスも厳禁です。

あと施設内での喫煙や飲酒も禁止。喫煙者にとってはかなり厳しい状況ですよね。

 

最後に体調管理ですが、37.5度以上の発熱があった場合はすぐに事務局に内線しなくてはなりません。体調が悪化した場合は、再入院することもあるそうです。

 

また、ここは医療期間ではないので、薬を処方してくれることはありません。ですので、服用している薬は、病院で飲んでいた薬を継続することとなります。

 

以上のような感じでホテルでの療養生活がスタートしました。

結果から先に言ってしまうと、結局自分はここに11日間いることになりました…(泣)。

 

 

ホテル生活、食事はどんな感じ?患者同士のコミュニケーションってあるの?

前項でも紹介した通り、ホテルでの食事は1日3回、お弁当の支給です。

 

これを1階ロビーに取りに行くのですが、みんなやることがないからお弁当の配布時間になると一斉に1階ロビーに集結するわけです。

 

どんな状況かと言えば、ホテルの階段は使用禁止になっているので、エレベーターが超混みます。各階どまりです。しかも乗ってくるのは全員コロナ感染者(苦笑)。

 

これはさすがに辛いので、自分は常に5分前にお弁当を取りに行っていました。

 

気になるお弁当ですが、朝は「おにぎり&おかず」弁当と「サンドイッチ&おかず」弁当の2パターン。お昼と夜は同じ業者のお弁当です。11日間いて同じものが出てきたのが3回くらいありましたが、全然苦になりませんでした。

 

また、毎回食事時に500mlのミネラルウォーターかお茶のペットボトル(どちらを選んでも可)が配布されます。

 

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朝ごはん弁当

謎のキットカットが超嬉しかった

 

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昼・夜ごはん弁当

少なめに見えますが、胃が小さくなったのか、途中から満足する量になりました。

 

嬉しかったのが、近隣のお店から寄贈品です。

最初はお煎餅でした。

いつものようにお弁当を取りに行くと見たことのないダンボール箱があります。中を覗くと2枚入りの海苔煎餅が入っていました。

 

またある時はドリップコーヒー(!)があります。一瞬わが目を疑いましたが、これはキーコーヒーさんからの寄贈のようです。

 

また近隣のセブンイレブンさんからは、カップラーメンとチョコレートが寄贈されていました。カップヌードルの差し入れを発見した時はかなり上がりました!

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差し入れ

 実は退院したら食べたいものリストの中に入っていたのがカップラーメンでした。でも意外だったのが、食べてみたらそんなに美味しくありませんでした。

 

どうやらこのコロナ生活で味覚が変わったようで、入院前は辛い食べ物が大好きでしたが、退所してキムチを食べたら辛くて残してしまったほどです。

 

間食もせず、まともな食生活を続けていたので、辛いものやケミカルなものを受け付けなくなったのかもしれません。

 

話は変わりますが、患者同士のコミュニケーションはといえば、基本、会うのは食事を取りに行く時とPCR検査の時だけなのでありません。中にはホテルに来る前の病院で一緒だったのか、顔見知りになって挨拶している人もいましたが、自分は一言も話しませんでした。

 

ある時、エレベーター内に、「滞在者のLINEのアカウントを作成しましたので、情報交換しませんか?」というメモが貼られていましたが、自分はアクセスしませんでした。

 

ちなみに自分がいたホテルには、若い男性も女性もいましたが、中年も多くいました。あと夫婦らしき人もいました。下は25歳くらい、上は55歳くらいの感じでしょうか。さすがに老人はいませんでした…。

 

 6回のPCR検査でやっと2回連続の陰性反応。晴れて退所に!

忘れてはいけません。ホテルの療養生活では大事なPCR検査があります。

このPCR検査で2回連続陰性の結果が出ないことには、家に帰ることができないのです。

 

PCR検査は月曜〜土曜にやっていましたが、診断結果はだいたい2日後に出ます。

検査は毎日事務局から内線が来て、場所と時間を指定されます。

 

検査する場所は、使用していない部屋か、1階のロビーでした。

看護師さんと医師が待機していて、流れ作業で順番に行っていきます。

 

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PCR検査

さすがに毎日PCR検査をやっているので、この頃には慣れました

 

自分の場合、ホテルで最初にPCR検査をやったのが4月21日。

ホテルに来て2日目です。

この結果は23日に出ましたが、残念ながら陽性…。

 

熱も出ていない、体の不調もない、なのになぜかPCR検査では陽性反応が出るというケースは結構あるらしく、その理由はまだわかっていないのだそうです。

 

翌日の検査結果も陽性。これで2敗目です。

検査結果は毎日の事務局からの内線で教えてくれます。

 

4月25日。ホテル生活6日目。

23日に受けたPCR検査の結果が出たのですが、陰性でした!

翌日に出る24日の検査結果が陰性なら、退所できるそうです。

 

これにはテンションが上がりました。

帰る気満々で、子供にも「明日パパ帰るね!」と宣言していましたし、荷造りもしていました。帰ったら何を食べようかとも考えていました。

これで1勝2敗となりました。

 

4月26日。ホテル生活7日目。

結果は非情にも陽性…。退所は見送りです。

 

しかもまた27日からPCR検査を再開せねばならないので、最短でも木曜日の退所となります。あと4日延長かと思うと、正直げんなりしました。

現状1勝3敗です。

 

4月29日。ホテル生活10日目。

27日のPCR検査の結果は陰性でした!

これで2勝3敗です。

明日の結果が陰性なら退所ですが、前回のこともありますので、今回は期待するのをやめました。いや、期待していない感じで過ごすことにしました(苦笑)。

 

4月30日。ホテル生活11日目。

事務局からのPCR検査の結果連絡は14時くらいに来るのですが、この日は9時ごろに内線が鳴りました。

しかも結果は2回連続しての陰性! 本日、退所してよいとのことでした。

ここからはウキウキで荷造りをして、11時の退所時間前に全ての用意が完了しました。

 

そして、いよいよ退所です。

時間通りにロビーに降りて行くと、体温計とボールペン、それとルームキーを返却させられました。

 

あとは保健所の方より、

『陰性になって自宅に帰ったら、容体が急変した人もいるようなので、1週間くらいは安静にしてご注意ください。』

と言われました。

 

えっ!?これで終わり?とあっけない感じでもありましたが、一刻も早く家に帰りたかったので、お礼を言ってホテルを後にしました。

 

帰りは救急車の送りはありません。もう陰性者ですから、電車で帰って良いそうです。

もっと長く感じられましたが、12日ぶりに我が家に帰ることができました。

 

コロナ闘病生活を終えて思うこと

現在、自宅に帰って来て1週間が経ちましたが、体調は良好です。

 

ただ、療養生活で体重も落ちましたが、筋肉も落ちてしまったようで、体力が全然なくなってしまいました。これはマズいと思い、2日おきに軽めのウォーキングをしています。もちろんマスク着用です。

 

また、今でもビクビクしながら事あるごとに体温を測っています。

 

嫁さんも子供も自分は入院してから毎日体温をつけているのですが、今のところ熱が出たり、体調に異変があったりはしていないようなので、ホッとしています。

 

また、会社もまだテレワーク継続中なので、仕事への影響はあまりありませんでした。

 

今回の自分はたまたまラッキーだったので無事帰ってこれましたが、次はどうなるかわかりません。でもこれだけは言えます。

 

二度とコロナウィルスには感染したくありません。

こんな経験は1回で十分です。

 

皆さんもくれぐれもご注意くださいね。

また、自分の体験が少しでもお役に立ったなら本望です。

 

それでは皆さん、最後までお付き合いありがとうございました。

 

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